インターネットでクラウド ストレージの使い方を検索すると「ファイル転送」の説明が多く出てきますが、ここではもっと便利な「外付けハードディスクやUSBメモリ」と同じ感覚で使う方法をご紹介します。書類をクラウド ストレージ(ネット上のデータ倉庫)に置いたままにして、PCでもスマホでも「同じひとつの書類」を直接読み書きするやり方です。これなら、どちらで直しても常に最新の状態が保たれます。ここでは、この外付けドライブとしてクラウド ストレージを使用する方法を、Google Driveを例としてご紹介します。
(1)PCの準備(パソコン版アプリの導入)
PC側には専用のアプリを入れます。「Google Driveのダウンロードページ」(https://www.google.com/drive/download/)から「パソコン版ドライブをダウンロード」をクリックしてインストールしてください。
- ログイン: アプリを起動し、スマホと同じGoogleアカウントでログインします。
- 設定のスキップ: ログイン後に「フォルダの選択」や「写真のバックアップ」といった画面が出ますが、これらはすべて「スキップ」してください。
- 完了: 「エクスプローラーを開いて表示する」というリンクが出たらクリックします。
これで、PCの「マイコンピュータ」の中に、新しく「Google Drive (G:)」というドライブが出現します。ここまでくれば、Google Driveを外部ドライブとして使えるようにするという目的は達しています。Google Driveの残りの設定は、今は必要ありません。適当に読み流して、画面を閉じて下さい。
(2)ファイルを置いてみる(PCでの操作)
エクスプローラーで「Google Drive (G:)」を開き、その中にある「マイドライブ」というフォルダを開いてください。ここに、練習として test.txt という名前のテキストファイルを作って保存してみましょう。 ここに置いたファイルは、もうインターネット上のデータ倉庫に保存されています。
(3)スマホで確認する(スマホでの操作)
スマホの「ドライブ」アプリを開きます(注1)。下のメニューから「ファイル」または「マイドライブ」を選びます。 先ほどPCで作った test.txt が一覧に出てくるはずです。 もし見当たらない場合は、画面を上から下にスワイプ(引っ張る)して更新してください。 test.txt が見えたら、それをタップすれば中身を見ることができます。
注1:Androidスマホなら、たいてい最初から『ドライブ』というアプリが入っています。これがAndroid版の Google Drive アプリです。ホーム画面にある『Google』という名前のまとまり(フォルダ)の中を探してみてください。もし見当たらなければ、『Play ストア』から無料で入れることができます。
以上で、Google Driveを外付けドライブとして使う方法の解説は終わりです。このやり方で書類の共有に慣れてきましたら、インターネットがつながっていないときでもGoogle Drive内の書類を参照できるようにする方法やPC内ドライブの一部とGoogle Driveとを同期させる方法などを調べて組み込んでください。Google Drive をより便利に使えるようになると思います。
